Q10. どのような観点から審査するのですか?
公証人の行う認証の効力は、その文書の成立の真正を証明するにとどまり、内容の真実性や正確性を証明するわけではありません。内容の真実性や正確性ではなく、公証人は、公証人法26条の規定により、文書の内容が違法、無効等なものでないかどうかという観点からの審査をしなければならず、法令に違反した事項や無効な法律行為等の記載がないかどうかを審査するというものです。
そして、公証人は、違法、無効等の事由があるとの具体的な疑いがあれば、関係人に注意をし、必要な説明をさせなければなりません(公証人法施行規則13条参照)。違法、無効な文書に公証人が認証を与えることにより、その文書が適法、有効な文書であるかのような外観を呈することとなり、悪用される危険を防ぐためです。その結果、違法、無効等の事由が明白になれば、認証を与えることはできません。

