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お知らせ

沖永良部島における広報活動(1)

沖永良部島における広報活動

                                                              鹿児島公証人合同役場
公証人 大島 明

 今回、6月6日・7日、離島広報活動のため、鹿児島県沖永良部島に行って相談会等を開催したので、その状況等を報告する。

 

1.沖永良部島について

 ⑴ 沖永良部島は、奄美群島南西部に位置する島で、九州本島から南へ約552km、沖縄本島から北へ約60km離れており、和泊町及び知名町からなる面積93.65km、湾岸延長約50kmの隆起サンゴ礁の島で、最高地点は知名町にある大山(標高240m)である。人口は、平成24年1月1日現在では両町ともに7000人前後いたが、タクシーで移動した際の運転手の話では、両町とも5000人を切っているとのことだった。

 ⑵ 沖永良部島歴史をひも解くと、古くは琉球国に属し(1266年~1609年)、現在でも沖縄との交流が深く、琉球文化が色濃く残っている(特にお墓)。その後、薩摩藩の琉球支配により1609年に薩摩藩直属の地となり、廃藩置県が行われるまで続いている。1945年第二次世界大戦に日本が敗戦した結果、翌年にアメリカ合衆国の統治下になり、1953年12月25日に祖国復帰している。

 ⑶ 沖永良部島は、現在NHKで放送されている大河ドラマ「西郷(せご)どん」で西郷吉之助が島流しになり、1年7か月ほど生活した場所としても有名であり、「敬天愛人」の思想を確立した地としても有名であるが、当時は、薩摩藩の政治犯の流刑の地となっていた。

 ⑷ 沖永良部島に渡るには、飛行機と船しかない。沖永良部島の観光としては、日本一のガジュマル(国頭小学校の校庭)、フーチャ(潮吹き洞窟)、昇竜洞(鍾乳洞)、西郷南洲記念館、ウミガメビューポイント、ワンジョビーチ等の海岸線(天気が良ければ素晴らしい眺望になる。)、越山公園、世之主の墓等々がある。



2.準備について

 今回の離島広報活動については、知名町長及び和泊町長、九鹿児島地方法務局長、鹿児島県司法書士会会長、鹿児島県行政書士会会長、知名町役場及び和泊町役場、沖永良部島で開業している司法書士及び行政書士等に対して、知名町役場及び和泊町役場で開催する無料相談会と、和泊町で開催する講演会への協力方等を依頼し、両役場の担当者からは、1週間くらい前から町民の方に町内放送で告知してくれるとの返事をいただいた。

3.相談会について

 ⑴ 知名町役場における相談会

午後2時から5時まで予定されていたが、午後2時過ぎに和泊町で司法書士をしている方が「明日は行けないので。」とご挨拶に来られた。残念ながら相談者として来られた方はいなかった。

 ⑵ 和泊町役場における相談会

午前9時から12時まで予定されていたが、相談者は遺言に関して2名いらした。


4.講演会について

 ① 和泊町役場において午後1時30分から午後3時まで開催した。

 ② 知名町及び和泊町等から合計31人が参加してくれた。民生委員かその関係者が多かったと思う。和泊町の倍くらいの方が知名町から来てくれた。士業の方が少なくとも4人、社会福祉法人の理事の方もいた。

③ 講演会の内容は、公証制度、公証人の仕事の概要、遺言の種類とその差異、公正証書遺言を作成する場合の必要書類と手続きの流れなどを話した。

 

                    

以 上